中華料理の高級食材として有名なふかひれですが、約150年以上も昔、江戸時代から日本でも漁獲されていました。中国では、干しなまこ、あわび、そしてふかひれが三大珍味と呼ばれており、それら3種を詰めた俵が当時、長崎から輸出されていたのです。
今でも、ふかひれの姿煮などは高級料理として人気ですが、ふかひれ自体はスープや雑炊などで手軽に一般家庭でもいただくことができるようになりました。
今回紹介する商品も、家庭で本物のふかひれが堪能できる逸品です。
お取り寄せしたのは『丸光製麺』が手掛ける「気仙沼ふかひれ雑炊のもと(4パック入)」。パッケージに描かれたふかひれは、まるで高級食材の証であるかのように、黄金に輝いています。
『丸光製麺』はその名の通り、宮城県気仙沼市にある製麺メーカー。しかし製麺業だけにとらわれることなく、自社製麺を使い、みやぎものづくり大賞で優秀賞も受賞したことがある「気仙沼海鮮ふかひれ生ラーメン」なども開発・販売しています。そんな商品開発から得たふかひれの加工技術で丁寧に作られているのが、「気仙沼ふかひれ雑炊のもと」なのです。
パッケージのなかに入っているのは、ふかひれ餡と特製スープ。まず300mlの水を沸かし、お茶碗で約2杯分のご飯を沸騰したお湯に入れます。そこに先程のふかひれ餡と特製スープを入れてからさらに2~3分煮込み、最後に溶き卵を加えてひと煮立ちさせれば完成です。
今までにも、ふかひれスープやふかひれ雑炊は食べてきましたが、しっかりと形が残るふかひれを口にするのは今回が初めて。頬張るとほろほろと崩れてとろける食感は、まさに珍味。そして、ほとんど味がないふかひれをサポートしているのが、豊かな旨みが自慢のWスープです。鶏や豚の他に、ホタテや昆布など魚介系の食材からも出汁をとり、さらにオイスターソースでコクが加えられています。
タケノコの食感や椎茸の風味も楽しみながら、ペロリといただいてしまいました。こんなに美味しいスープなら、他の食材とも合うはず。と言うことで、水溶き片栗粉を入れてさらにトロミをつけて、ふろふき大根と厚揚げにかけていただいてみました。もちろん、相性が良いことは言わずもがな。大根の甘味や厚揚げの香ばしさに、あの重層的な旨味が見事にマッチします。
これなら、ラーメンのスープにしても美味しそう。高級食材を使ってアレンジ料理を考えられるなんて、なんて贅沢なのでしょう。こちらの逸品は贈り物にも最適です。ふかひれ本来の食感を楽しんでください。