夏バテを防ぐために栄養豊富なうなぎを食べる方は多いはず。「土用の丑の日」にうなぎを食べる風習は、発明家として有名な平賀源内が考えたといわれています。なんでも、うなぎ屋から商売の相談を受けた平賀源内が、「丑の日」に「う」の付く食べ物を口にすると夏バテしないという言い伝えをもとにして、「本日、丑の日」という看板を店先に出すよう勧めたところ、そのうなぎ屋が大変繁盛、他のうなぎ屋も真似をするようになったのだとか。
平賀源内が生きていた江戸時代には、うなぎが夏バテ予防に効果があるという科学的な根拠はありませんでした。しかし偶然とは凄いもので、事実うなぎは栄養豊富で、疲労回復に効果があるビタミンB群などを多く含んでいます。科学的にみても夏にうなぎを食べることは夏バテ予防に効果があるんです。
「土用の丑の日」と聞くとうなぎの蒲焼を思い浮かべますが、今回お取り寄せしたのは「鰻の笹ちまき 12個入」。福岡のちまき専門店『竹千寿』が手がける逸品です。
冷凍状態で届いたパッケージを開けると商品は小袋に入っていました。さっそくひとつ開けてみると、出てきたのは笹の葉に包まれたちまき。鼻を近づけると笹の香りが爽やかです。これをお皿にのせてラップをかけて、1個につきレンジで約1分30秒温めれば食べることができるとのこと。手間がかからないのが嬉しいですね。
温まったちまきをレンジから取り出し、包んでいる笹を取り外すと、中から飴色に輝くうなぎが現れました。予想外の大きさに、つい笑みが溢れます。
九州産のうなぎはとても肉厚で、その食感はフワッフワ。そこにもち米のモチモチとした歯応えも加わることで、豊かな食感を楽しむことができます。さらに香ばしさを秘めた甘味のある醤油ベースのタレの味も絶妙で、食欲が刺激されて箸が止まりません。
2個食べたところで、せっかくなので残りのひとつは冷やし茶漬けにして食べてみました。昆布と鰹から取った出汁に酒とみりんを加えて、冷ましてから「鰻の笹ちまき」を入れた茶碗に注ぎます。いただいてみると、あの食感と味を残しながらも夏にぴったりな涼しい口当たりで、かつ出汁の風味もプラスされ、より豊かな味わいに。刻みしょうがの爽やかな風味も相性抜群。山椒やわさびをトッピングするのもいいかもしれませんね。
手軽に栄養豊富なうなぎをいただける「鰻の笹ちまき」。なんて贅沢な逸品なのでしょう。
主食にしてもいいですし、この大きさなら来客用に出してもいいですね。もちろん贈答用にも最適です。美味しいうなぎを食べて、今年も暑い夏を乗り切りたいものです。