エゾバフンウニ、イクラ、ズワイガニ、ホタテ、数の子、エゾアワビ、スルメイカ、メカブ、そして5種類の昆布。どれも「北海道の海の幸」と言ったら、思い浮かべるものばかり。
それら13種が、贅沢に詰め込まれた「極宝珠漬(きわみほうじゅづけ)」という商品をお取り寄せしてみました。いわゆる松前漬けの豪華版です。
今回は自宅用なので、特別な包装はお願いしていませんが、届いた商品は、贈り物仕様の黒い箱に入っていました。商品自体に高級感があるため、贈答用も想定しているのでしょう。冷凍されているので、食べる5~6時間前に冷蔵庫に移して解凍するようです。
この「極宝珠漬」は、北海道産の海の幸を使い北海道で製造された商品で、札幌商工会議所の「北のブランド2019」に認証されています。それだけでなく、味付けには、同社製品で同じく「北のブランド2019」に認証されている、「極だし北海道 日高産根昆布濃縮」も使用しているようです。まさに北海道の幸尽くし! これはもう北海道の海の恵みを存分に楽しめそうだと、味への期待が膨らみました。
解凍するとイクラや数の子が色を取り戻し、深い緑色の昆布に映えます。見た目の美しさも、贈り物にしたら喜ばれそうです。どの具材から食べようかと迷ってしまいますが、まずはアワビから。大き目のカットで、「アワビを食べた」という満足感がしっかりあります。ウニはえぐみを感じることはなく、昆布はシャキシャキと食べ応えがありました。(真昆布、長昆布、厚葉昆布、がごめ昆布、ねこあし昆布の5種とメカブは、混ざっています。)イカは具のひとつとして主張するのではなく、細切りにされて昆布と一緒に自然に口の中に運ばれていきます。それぞれの素材を活かす下処理が施されているそうで、全体としてはほどよい塩加減でまとめられています。多めにいただいても、くどさを感じず美味しく食べ続けられました。
「極宝珠漬」は、お酒と共に少しずつ味わうのもいいですが、ご飯に豪快にのせて、どんぶりにしてもいいですね。ご飯茶碗なら、1箱で5~6人分できると思います。また、納豆、豆腐、山芋など味の淡白なものにかけると「極宝珠漬」自体がタレになり、火を使わないお手軽な1品になりました。そうめんなどに合わせても美味しそうです。食欲の落ちる暑い季節には、ねばねばの昆布が麺とともにするすると口に入り、食が進みそうです。
いろいろなものと手軽に合わせて食べられる「極宝珠漬」ですが、さっと火を通す料理に使うのもオススメです。魚介を先に食べてしまい、昆布とイカだけになってからで大丈夫です。それを“調味料”兼“具”として活かし、焼きそばを作ってみました。材料は焼きそば麺と「極宝珠漬」のみ。好みにもよりますが、醤油すら足す必要はありません。彩りとして野菜と「極宝珠漬」の魚介を盛り付けても美味しそう。何も足さずにさっと炒めるだけで、簡単に昆布入りイカ焼きそばのできあがりです。昆布をはじめ、魚介から出た旨味が、麺によく絡んでいます。
今回「極宝珠漬」を食べてみて感じたのは、そのまま食べる以外に、幅広く使えるということです。魚介は豪華な気分でいただけて、残った昆布とイカは具入りの便利な調味料として使えます。1箱500g入りで、初めはちょっと多めかなと思いましたが、最後まで美味しくいただくことができそうです。あと少し残っているので、次は玉子焼きに入れてみようと思います。