辛子明太子と言えば、私の中では”和”というイメージでした。しかし、元々、明太子自体は朝鮮半島から伝わってきたとされています。それが海を越え、福岡の地で辛子明太子が誕生したのが始まりだそうです。先日、博多に旅行に行った際、お土産売り場の辛子明太子の種類の多さには驚きました。そして、買ってみた明太子の美味しさにもびっくり。そこから、辛子明太子をおつまみにするのがすっかりマイブームに。色々な辛子明太子を探すうちに、少し変わったものをオンワード・マルシェで見つけました。
それが『あき乃家』の「ワイン仕込からし明太子」です。山梨県産のワインなど16種類もの食材を調合したつゆで明太子を低温熟成。2月上旬に取れる、スケソウダラの卵のみを完熟させ使用しているそうです。ほかを色々探しても、ワインに漬け込んだものは、他に見たことはありません。気になってすぐさま、お取り寄せしてみることにしました。
箱を開けると、身の大きくぷっくりとした明太子が鎮座しています。見た目は、真っ赤ではなくややピンクがかった柔らかな色をしています。
早速、お皿に盛り付け、まずはそのまま頂いてみました。食感にハリがあり、粒自体もプリプリしています。そして、一番気になっていたワイン仕込みの味わい。ファーストインパクトは控えめながらも、徐々に顔を出していく辛味。ですが、想像以上に優しい味わいで、辛いものが苦手な方にもこれならオススメできます。ワインの風味もほのかに感じられ、辛さだけではない奥行きのある味わいに仕上がっています。その上品な味の秘訣は、酒、りんご、カツオ、昆布など、15種以上もの食材を混ぜた漬け込み液に入れ、低温熟成させているためでもあります。今まで食べてきた辛子明太子は、辛さが癖になるようなピリっとしたものが多く、お酒と一緒に、というイメージでした。しかし今回は、そんな辛子明太子の概念を覆す商品に出会えたようです。
もちろん、お酒のおつまみとしても、ご飯のお供や、パンやパスタにと使いたい用途が頭の中に沢山浮かんできました。まずは、王道のご飯と一緒に頂くことに。上品な辛子明太子の味わいと辛味が米本来が持つご飯の甘さ引き立てるようで、口の中が辛さ一辺倒にはなりません。
日本酒で晩酌をするのが好きなのですが、辛子明太子ですと淡麗辛口な日本酒を合わせますが、この辛子明太子は辛さが柔らかいのが特徴。少し華やかな香りのものや、大吟醸系の日本酒ともきっと相性がいいだろうという印象でした。
ワイン仕込みということで、試してみたかったのがパンとの相性。そこでワインのお供に、バゲットと一緒に頂いてみました。バゲットに、この辛子明太子をたっぷりと塗り、その上にチーズ乗せて少しトースト。ワインは果実味が強いタイプの赤ワインを合わせてみました。ワインで仕込まれた明太子の優しい香りと相まって、すっかり洋風なおつまみに。辛子明太子としてはさっぱりとした味わいがゆえ、和にも洋にも使える。アレンジも多彩に楽しめる明太子は、「ワイン仕込からし明太子(本漬)330g」だから可能に。冷凍で届くので、生もの以上に賞味期限を気にする必要はなし。家庭の冷蔵庫に常備しておくのもオススメできます。