そうめんやひやむぎに数本だけ入っている、ピンクや緑、黄色のカラフルな麺。真っ白な麺に混じっていると見た目が良く、そうめんがより涼やかに。子どもの時はレアな色付きの麺を喜んで食べていた記憶があります。
色付きの麺はもともと、そうめんとひやむぎを区別するために、ひやむぎにだけ入っていたもの。そのうち、見た目も楽しんでほしいとそうめんにも入れるメーカーが増え、どちらにも色付きの麺が入るようになったのだとか。最近ではその色付き麺だけが束になって販売されています。その多くは着色料を使っているため、味わいは白い麺とほとんど同じだそうです。しかし、今回紹介する「お野菜手延べそうめん4種 ギフトセット(豆乳・南瓜・人参・ほうれん草)」は野菜の自然の色を活かした色付きの麺です。
「お野菜手延べそうめん」を販売するのは、『くまもとあさぎり物産館』。熊本県あさぎり町の特産品や加工品を販売しています。「お野菜手延べそうめん」も地元の魅力が詰まっており、あさぎり町で採れた豆乳、南瓜、人参、ほうれん草を使用。それぞれを練りこんだそうめんを作っており、綺麗な色が特徴です。
茹で方は一般的なそうめんと同様で、たっぷりのお湯で2分ほど茹で、氷水で締めて水を切れば完成。茹でるとより色鮮やかになり、美しさが際立ちます。今回はそれぞれの味を楽しむため別々に茹で上げましたが、白い普通のそうめんに数本ミックスしても清涼感があります。
まずはめんつゆでシンプルに楽しみました。口に運ぶと、つるつるとなめらか口当たりを感じます。また、手延べそうめんならではのもっちりとしたコシもあり、歯ごたえが良いです。豆乳、南瓜、人参、ほうれん草のそれぞれの風味があるので美味。そうめんは喉越しや食感を味わうものだと思っていましたが、こちらは野菜の旨味が楽しめ、飽きずに食べ続けられます。
南瓜のお野菜そうめんを“にゅうめん”にしてみました。茹で上げなしでそのまま煮込めるため、麺がほぐれたところで出汁や調味料を入れて味付け。
スープを口に含むと、ほのかに南瓜の味わいが! 茹で汁に野菜の旨味が溢れるので、“にゅうめん”にするときは煮込むと美味しくなりそうです。麺は煮込んでも、もちもち食感が損なわれず、手延べそうめんならではのコシが堪りません。
今回は定番の食べ方を楽しみましたが、冷製パスタ風やソーミンチャンプルーにしても良さそう。まだまだ「お野菜手延べそうめん」はあるので、いろいろなアレンジでいただきたいと思います!