しっとり滑らかな食感で優しい甘さがたまらないカステラと、きめ細やかなあんこがぎっしり詰まった食べごたえのあるお饅頭。どちらも甲乙つけがたい私の大好物ですが、そのふたつの魅力を凌駕する素晴らしい商品をオンワード・マルシェで発見しました。
それが大正14年(1925年)創業、福岡県大牟田市にある老舗和菓子店『菓舗だいふく』の「謹製かすてーら饅頭ギフト 20個入」。カステラ生地で白あんを包み込んでいるという、私の好物と好物が融合した奇跡のお菓子なのです。
斬新なアイディアに驚かされましたが、大牟田エリアでは70年以上も昔から愛され続けている定番の味わいなのだとか。
カステラのような長細いパッケージに入っていて、さらに中は饅頭サイズに小分けされています。1箱を4分割できるので、一部を手土産にするにも便利。お菓子と同様に、袋詰の仕方も非常によく考えられていますね。
小分けの袋を開けるとカステラらしい香ばしさがふわり。カステラと同じ焼き目なのに丸っこいビジュアルなのが新鮮です。生地は薄めながらも、しっとり、ふっくら、存在感があります。白あんはずっしりと重量感がありながら、口のなかで溶けるよう。生地とあん、それぞれの優しい甘さが段々と融合する過程は感動ものです。香り、食感、味わい、どれも期待以上でした。
我が家では定番なのですが、カステラの表面を焼くと、表面がサックリする分、中のしっとり感が際立ち、これまた美味しいのです。そこでフライパンにキッチンペーパーをひき、その上でかすてーら饅頭も軽く焼いてみました。ちなみにカステラ生地は焦げやすいので、中火から弱火で、何度もひっくり返しながら薄っすら焼き目がつくまで火を入れるのがポイントです。
食感が豊かになっただけでなく、香ばしさもアップしました。もちろん火を入れずとも十分に美味しく、蛇足な感じもありますが「外はサクッと、中はしっとり」がお好きな方は是非お試しください。
私としては衝撃的な出会いとなった「謹製かすてーら饅頭ギフト 20個入」。斬新ではあるのですが、どこか懐かしさも感じる不思議な味わいでした。
職人さんが丁寧に素材選びからこだわり、昔ながらの製法を守っているからこそ、郷愁を誘うのかもしれませんね。こんな素敵な銘菓がある大牟田市にも、いつか旅行で訪れてみたいです。