フランス料理と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか? 個人的には、誕生日のお祝いに連れて行って頂いたフレンチレストランを思い出します。普段行き慣れないので、少し緊張したのを覚えていますが、コースで出てくる料理はどれも美味しく、食べていくにつれ緊張もほぐれ最終的にとても楽しく貴重な体験となりました。一番印象に残ったのが、前菜として出された夏野菜のテリーヌ。テリーヌとはお肉や野菜で作られたものが一般的に有名ですが、元々は道具の名前。長方形の形をした型のことをテリーヌ型と呼び、この型で調理されたものをテリーヌと呼びます。
レストランで頂いたテリーヌは、ナスやトマト、オクラなどカラフルな野菜たちが綺麗に並び、まるでアートのよう。自分でも作ってみようと試してみたのですが、当たり前のように同じようにはいきません。
そこで、自宅でも楽しめるテリーヌはないかと探していたところ、オンワード・マルシェで出会ったのが『レザンファンギャテ』というお店です。
渋谷にある『レザンファンギャテ』は24席の小さなフレンチレストランながら、「ミシュランガイド東京」では12年連続で一ツ星を獲得する名店。このお店の自慢の料理が、まさにテリーヌなのです。代名詞とも言われる程人気が高く、この逸品を求めて来られるお客様も多いといいます。
今回は、そんなフレンチレストランが手がける「スイーツテリーヌセット(ガトーフロマージュ・はちみつ入り農園風テリーヌ)」をお取り寄せしました。スイーツのテリーヌは珍しく、中に詰められた食材もドライフルーツだけでなく、サツマイモやカボチャ、栗なども入っていて具沢山。
この食材達がどんなマリアージュを起こしてくれるんだろうと、想像するだけでわくわく。「オンワードマルシェアワード2018」の100選にも選ばれているようで、期待が高まります。
まずは「はちみつ入り農園風テリーヌ」から頂きます。ゴロッとしたカボチャはしっとりとしていて口の中でとろけていきました。パサつく感じがまるでなく、優しい香りです。上質なはちみつを使用しているので、後味に嫌な甘ったるさはありません。他の具材も同じく、一つひとつの味はしっかりと出ているのに、喧嘩することなく調和しており、想像を超えるバランスの良さですね。
次に「ガトーフロマージュ」。ニューヨークスタイルの濃厚でしっとりとしたチーズケーキです。
滑らかさとしっとりとした食感が絶妙で、チーズの香りも上品です。こちらも後に引く甘ったるさはなく、食べた後も重たく感じません。今までのチーズケーキにない上質さを感じました。
どちらも大人がゆっくりと味わうスイーツという印象。コーヒーや日本茶なども相性が良さそうですが、私は赤ワインと合わせてみました。フレンチのコースのデザートを頂いてるようでとても贅沢な気分に。一日の仕事の疲れを優しく癒してくれます。
冷凍で30日保存できるのも嬉しいポイント。冷凍庫から出して6~8時間ほどで解凍できるので、来週末に友人が来る際に、また一緒に頂こうと思います。
「美味しいお召し上がり方」という冊子が同封されていて、色々なテリーヌ料理が紹介されています。次回は前菜系テリーヌをオンワード・マルシェでお取り寄せしたいと思います。