「これが、おふくろ味」なんて言うと聞こえはいいものですが、けっこう味付けって単調になりがち。いろいろと調味料を試してみても、味が派手になるというか、素材の味を活かせないというか。私の技術不足もあり、毎日いただく家庭の料理としては、なかなか満足できる仕上がりにならないのです。
素材の味を活かすシンプルな調味料で、できるだけ余計な原料を使用していないものはないものか……。今回はオンワード・マルシェで見つけた「ビネガ-プロジェクト.ドレッシング4本セット」を試してみようと思います。
さんざん味付けの話をしておいて申し訳ないのですが、お取り寄せする決め手になったのは、とっても可愛いパッケージ。これまでの経験上、デザインの良い商品って味のセンスも良いことが多いのです。
また製造元である『ヤマカショップ』は、山口県下関市にある創業明治5年のお醤油メーカーであり「長年お醤油を作り続けてきたということは、素材を活かす味付けが得意なのではなかろうか」と予想もしていました。結果から申し上げれば、その予想は大正解!
山口県産のトマトを発酵させつつ辛口に仕上げたという「ぴりからトマポン」は、極細のカッペリーニと絡めて冷製パスタにチャレンジ。酸味と辛味のバランスが非常に良く、ドライトマトのような熟成された風味がほんのり香るのも新鮮でした。
山口県産みかん果汁を発酵させたという「味付けみかん酢」は、軽く茹でただけの野菜に合わせてピクルスにするのがオススメと書かれていましたが、漬けこまずとも後味爽やかな酸味が野菜本来の味を引き立ててくれました。果実味のある優しい甘さも魅力。みかんの風味自体はそれほどないので幅広く使えると思います。
柑橘らしさが欲しいときには「かほりのジュレポン」が最適。山口県産夏みかんの風味が、ジュレのなかにギュッと閉じ込められています。サーモンと玉ねぎのサラダに使用したところ、これだけで風味が整い生魚特有のクセもなくなりました。お醤油などでサーモンをいただくよりも、素材ならではの旨味がしっかりと感じられます。
最後は山口県産ゆず果汁を使用した「ゆず塩ポン酢」。唐揚げにかければフレッシュなゆずの香りが加わり、脂っこさが抑えられ、さっぱり美味しくなりました。冷凍ものの唐揚げを使用したこともあって、塩気は強くなりすぎたかもしれません。薄く味を付けたお肉にかけるほうが、より効果的だと思います。
以上、味付けの幅がぐぐっと広がる「ビネガ-プロジェクト.ドレッシング4本セット」のレポートでした。味のバランスが整っているので、ほかの調味料を加えなくても、これだけで美味しい料理が楽々作れますよ!