香ばしく、しっとりと焼き上げられた生地の中に、ぎっしりとあんこが詰まったどら焼きは私の大好物。和菓子全般が好きなのですが、小腹を満たしてくれるどら焼きは昔からおやつの時間に登場し、気持ちも満たしてくれるお菓子でした。
今回、そんなどら焼き好きの私の目に止まってしまったのが、オンワード・マルシェの「大きな栗のしっとりどら」。つぶ餡の中に栗が一粒丸ごと入った贅沢などら焼きです。このところ、シンプルなものだけでなく、生クリームを挟んだりティラミス風にしたりと、洋菓子のようなどら焼きも目にしますが、やはり私は王道のあんこ派。しかも、つぶ餡で秋の味覚の栗まで入っていて、すっかり心を捉えられた私は早速お取り寄せしました。
「大きな栗のしっとりどら」を製造する『中津菓子かねい』は、大分県中津市にある菓子店です。老舗の和菓子屋『桃屋甚兵衛』の長女とその夫で跡継ぎとして経営されていましたが、平成16年に独立。和菓子という垣根を超え、ケーキや洋菓子など様々なお菓子を製造、販売しています。先代より伝わる伝統はそのまま、「ただおいしいものを」という思いを胸に、家族で営まれています。
『桃屋甚兵衛』の頃には「成金万十」という名前で販売されていたどら焼き。直径12cmと大振りで、たっぷりの栗が使ったどら焼きに、縁起担ぎと立身出世の意を込め、将棋の駒の“歩兵”と“と金”の焼印が入れられていました。
「大きな栗のしっとりどら」はその先代のどら焼きをリニューアル。直径8cmと小ぶりになり栗を一つ丸ごと入れ、将棋の駒の焼印はそのまま刻まれています。
早速、パクリとひと口。香ばしく焼き上げられた生地の甘い香りが広がります。ふんわり、しっとりとした生地の中に、大きな栗が一粒入っていて、その周りにはつぶ餡がぎっしりと詰められています。栗自体の甘味もしっかり感じられ、素朴でどこか懐かしさを感じるような味わいですが、変な甘ったるさはありません。サイズも大きすぎず、おやつにちょうどいい大きさです。
『中津菓子かねい』ならではの将棋の駒の焼印が入ったどら焼きは、入学祝いや就職祝いなど、おめでたい行事の贈り物として人気の絶えない商品です。これから冬に向かい、卒業や入学など新生活を迎える方へぴったりの贈り物。
お子様から年配の方まで幅広く愛されるどら焼きは、贈って喜ばれること間違いありませんね。