ギフト選びの難しさ、自分が歳を取るほどにより一層難しく感じるようになったのは私だけでしょうか。好みや、家族構成、ライフスタイルは千差万別で本当に喜ばれるものを贈るのは至難の業です。
そんな私のギフトの最終結論は、“自分ではちょっと手の出しにくい贅沢な味”を贈ること。ひと時の贅沢な時間を楽しんでほしい、そんな私の哲学にぴったりの品が見つかりました。「<日本の極み><京都岩さき>京都牛の旨煮・おこわ粥詰合せ」です。
こちらは京都の仕出し専門店『京都岩さき』の逸品。京都の名料亭『和久傳』で長年総料理長を務め、おもたせ商品の開発にも携わった岩崎武夫さんの手練の技が注ぎ込まれています。食材も京都の料亭で出すのと同じように吟味され、心を込めて料理されているそう。
今回、注文した「京都牛の旨煮」と「すっぽんおこわ粥」にもそれぞれ厳選された食材が使用されています。
「京都牛の旨煮」に香りを添える花山椒は、春のわずか10日間にしか収穫されない貴重な食材。いただいてみると、ほどよい刺激が旨煮のコクをより深く、さっぱりと仕上げてくれています。適度に脂が入った京都牛の味わいとも驚くほど好相性。特別な味に惚れ惚れし、ああこれは誰に贈ろうかな、と早くも思いを巡らせてしまうほど。
日本酒のお供として間違いないことは分かりつつも、この美味しさをお腹いっぱい味わいたい思いに勝てず、温かいうどんにのせてみました。写真のうどんにのった旨煮はちょうど半量なので、家族2人で分けられます。
せっかくの京都の味にと、用意したのは関西風のお出汁。お出汁の味に肉汁が染みだした旨煮の味が溶け込んで、我が家史上最高のうどんがここに生まれました! 夫と共にお互い「うまい」しか言わず、汁までしっかり飲み干し完食。ご飯にのせていただいてみようかと迷いましたが、うどんと合わせてみて大正解でした。
「すっぽんおこわ粥」は、ご飯とお出汁に分かれており、解凍後、器にセットしていただきます。おこわにお出汁をかけていただくので、お粥というよりお茶漬けのような感覚です。うっとりするほど澄み切ったお出汁を口に含むと、生姜の効いた厚みのある味わいが広がります。おこわのもっちり感が心地よく、全体的にすっきり上品な味ながらも、滋味深く元気がじわりと湧いてきそうです。手軽なレトルト品に頼ることが多かった最近の私には、なんとも沁みる味わいでした。
冷凍で届くこちらの商品、包装もセンス良く丁寧なので贈り物には間違いありません。商品の食べ方などの説明書きがしっかり添えられていたのも好印象でした。
グルメな方にプレゼントしたいな、でもその前に我が家の分もやっぱり欲しい。“自分がもらって嬉しい特別な味”を贈ることが、喜ばれるギフト選びのコツなのかもしれません。