街を歩けば目にするインドカレーのお店、なんだかここ数年でさらに増えたように感じます。そんな数あるインドカレーのお店の中でも“日本で最初にキーマカレーを提供した”という『アジャンタ』の「AJANTA キーマカレー4食セット」を今回お取り寄せしてみました。
インドカレーは大好物なのですが、キーマカレーは私にとっては少々地味な存在。しかし今回『アジャンタ』のキーマカレーを頂いてみて、そのイメージは一変しました。インドカレーが好きな人にこそオススメしたい、スパイスの奥深い味わいが堪能できる「AJANTA キーマカレー」。この美味しさを是非お伝えしたく、張り切ってレポートいたします。
届いた箱は意外にもポップな印象、カレーではなくオシャレな雑貨でも入っているかのようです。自然解凍後に電子レンジで温めると、想像を超える複雑なスパイスの香りが漂ってきました。
キーマカレーというと子供の頃に食べたドライカレーをつい思い浮かべてしまうため、この本格的な香りにはいい意味でイメ―ジを裏切られました。ドライカレーは日本発祥の家庭料理で水分が少ないカレーを指し、対してキーマカレーはヒンディー語で“ひき肉のカレー”を意味するそうです。なるほど2つは似て非なるものだったのですね。
まずはシンプルにご飯と一緒に頂いてみることに。ひと口食べて「初めての美味しさ!」と衝撃を受けました。言葉で表現しがたい奥深い味わいで、しっとりしたお肉の旨味に、スパイスの香りが複雑に絡み合っています。
お店のホームページにあった“日本向けにアレンジしていない本場の味わい”と銘打つその言葉に偽りなし。どういうスパイス使いをすればこの美味しさが生まれるのだろう、と原材料をチェックしてみると、スパイスに関しては“香辛料”の表記のみでした。美味しさの秘密は謎のままですが、完全無添加で作られているというこのキーマカレー。『アジャンタ』が東京にオープンした昭和32年(1957年)から変わらない味というから驚きです。スパイスが生み出す爽快な旨辛味は、60年以上前の日本人にとってはかなり革新的な味わいだったのではないでしょうか。
そのままでも十分美味しいのですが、今回はタコライスにアレンジしてみました。スパイスと肉の旨味をしっかり感じるので、野菜やチーズとの相性も抜群! 個人的にはナンよりも、ライスとの相性がより良いと感じました。
辛いけれど、不思議とひと口食べれば、まるでとりつかれたようにガツガツ食べ尽くしてしまいます。1パックの量はたっぷりめ、女性だと多く感じる方もいるかもしれませんが、私はペロリと完食しました。
お子さま向けではないですが、まさに美味しいものを知る大人のための「AJANTA キーマカレー」。他では決して味わえない本格的な美味しさは、人に教えてあげたくなります。私は料理好きの母に、エスニックな味わいが好きな友人に早速プレゼントすることに決めました。