牡蠣は大人になってから美味しさが分かるようになった食材のひとつ。子供のころは苦手意識があったのですが、今となっては、磯の香り漂うあの濃厚な味が堪らなく大好きです。
牡蠣を使った料理には、牡蠣鍋やカキフライなどがあります。新鮮な牡蠣をそのままいただく生牡蠣も美味しいですよね。少し変わり種ですが牡蠣ご飯もありますね。
今回はオンワード・マルシェでそんな牡蠣ご飯を手頃に味わえる逸品をお取り寄せしたので紹介させてください。『ふるさと海士』の「隠岐・海士のいわがきご飯6個入り(電子レンジタイプ)」です。
商品名にある“隠岐”とは、島根県にある島根半島の北、約60kmの海上に浮かぶ隠岐諸島のこと。“海士(あま)”とは、そんな隠岐諸島にある中ノ島の“海士町”を表しています。そして、この海士町はブランド岩牡蠣として名高い“春香(はるか)”の産地として有名です。
届いた箱を開封すると小分けに冷凍された岩牡蠣ご飯が出てきました。パッケージを見る限りでは肝心の岩牡蠣が見当たりませんが、安心して下さい。ラベルの下にふっくらとした岩牡蠣が2個入っています。これはもちろん、海士町の名産品である春香です。
海士町で収穫される岩牡蠣の味が良いとされる理由は、牡蠣が育つ海に秘密があります。隠岐諸島が浮かぶ山陰の沖は、暖流と寒流がぶつかる潮目にあたり、その中でも特に栄養が豊かと言われているのが隠岐諸島周辺の海域。そんな恵まれた環境で3年間大切に育てられた岩牡蠣が“春香”なのです。
使われているお米は、こちらも海士町で収穫されたもの。地元のお米に春香から取った出汁、生姜、少量の醤油などで炊き上げたのが、「隠岐・海士のいわがきご飯」です。
こちらの逸品は食べるまでに手間が全くかかりません。パッケージから取り出した冷凍状態の商品にラップをかけて、レンジで約2分30秒温めるだけ。それだけで本格的な牡蠣ご飯を味わうことができます。
アツアツの「隠岐・海士のいわがきご飯」を一口いただいてみましょう。お米には牡蠣の風味が芯まで染み込んでいて、その味は極めて上品。醤油の存在は香りでわずかに感じる程度で、生姜の爽やかな風味が全体をまとめ上げています。モチモチとした食感は海士町のお米の特徴でしょうか。そして、肝心の春香はふっくらとした食感で味は実に濃厚。身は小ぶりですが、牡蠣の風味を存分に味わうことができました。
この「隠岐・海士のいわがきご飯」をもっと楽しむ方法はないでしょうか。思案した結果、焼きおにぎりを作ってみました。岩牡蠣を細かく刻み、みじん切りにした白ネギと一緒にご飯と混ぜ合わせます。三角形に握ってから表面に醤油を塗り、焼き目を付けたら完成です。
醤油の焼けた香りに堪らず頬張ると、カリッとした歯ごたえと共に、醤油の香ばしさ、白ネギの食感、そして牡蠣の風味が口いっぱいに広がりました。これは美味しい。ぺろりと2個いただいてしまいました。
非常に上品な味付けで岩牡蠣の風味を堪能できる「隠岐・海士のいわがきご飯」。そのままでも美味しくいただけますし、アレンジを考えるのも面白いですね。今度はどのようにして食べようか、考えるだけで口角が上がってしまいます。