都心から電車でも、車で向かっても2時間弱というアクセスの良さ、そして日本屈指の良質な湯を楽しめるとあって、温泉旅行の定番中の定番として知られる箱根。箱根全山のいたる場所から温泉が湧き出し、泉質の多彩さでも多くのファンの心を掴む温泉地です。
そんな箱根の老舗ホテルとして名高い『富士屋ホテル』は、明治11年(1878年)に日本初となるリゾートホテルとして誕生しました。当初は外国人向けのホテルとして経営しており、これまでに諸外国の皇族やヘレン・ケラー、チャーリー・チャップリン、ジョン・レノンなど数多の著名人が宿泊した名宿として知られています。
今回お取り寄せした「スープ&メインディッシュ6個セット」は、そんな一流ホテルが手がける商品というだけあり、その内容がどんなものか、気になって仕方ありません。
セットの中身は、「伝統のビーフカレー」「伝統のビーフシチュー」「伝統のパンプキンスープ」と書いてあり、他と一線を画す商品というイメージ。
それもそのはず、『富士屋ホテル』のカレーは、大正時代にすでにメニュー化されていた記録があり、100年以上の歴史があるのです。この味を再現するために、開発当時の料理長が2年という歳月をかけて完成。今では、年間販売数30万個を超える人気の看板商品となりました。
カレーはもちろん、ビーフシチューとパンプキンスープも、期待値が高まります。
さっそく3品を食べてみることに。まずはカレー。辛さはあまり感じなく、濃厚でしっかりとした深い味わいに、爽やかなスパイス感が後から追ってきますが、全体的にまろやか。この味わいの秘密はバターとココナッツ。他にも野菜や出汁など多種多様に入っていて、絶妙な味に仕上がっています。
次にパンプキンスープ。口に入れた瞬間、かぼちゃの旨味と甘さが広がり、とろりとしたテクスチャーの中に少しだけ、かぼちゃ独特の食感を残しています。かぼちゃそのものを食べているかのような濃厚さに驚きです。
最後にビーフシチュー。意外と言ったら失礼かもしれませんが、お肉がたくさん入っていてびっくりしました。しかも柔らかくて美味しい。シチュー特有の深いコクに、トマトピューレの爽やかな酸味もほんのりと感じる、リッチな味わいです。
この絶品カレーを贅沢にも、パングラタンのような調理法で焼きカレー風にアレンジしてみました。バケットを角切りにして、その上にカレーをかけて、仕上げにとろけるチーズをトッピング。オーブンで7~8分ほど焼いて出来上がりです。
カリッとしたパンの食感にも、カレーの旨味やコクがしっかりと染み込んでいて、高級感あふれるパングラタンに。定番のライスと合わせても十分美味しいですが、パンの風味とチーズの旨味もプラスされて、新たな発見になりました。これも、カレーのクオリティが高いからこそできるアレンジですね。
数々のVIPにも愛されてきた『富士屋ホテル』伝統の味が、家庭で簡単に、いつでも好きな時に食べられるこの商品。日頃のちょっととしたご褒美にも、贈答にも間違いのない一品。まさに名門ホテルならではの特別感、安心感も届けてくれることでしょう。