スイーツなら洋菓子も捨てがたいですが、昔から和菓子には目がない私。特に餡子などの豆を使った和菓子が大好きです。そもそも和菓子が好きなのは、きっと母譲りなのでしょう。母もなにかと甘い物と言えば、抹茶味だったり、お饅頭だったり和菓子を買って帰る事が多かったです。
そう言えばもうすぐ母の誕生日だなと思い、今回のプレゼントは身に着けるものではなく、美味しい物を贈ろうと思いつきました。そこで見つけたのがこの「大っきな黒豆くず餅 6個入 」です。
「大っきな丹波黒豆」というネーミングがまず目に留まり、期待値が高まります。ギフトラッピングも可能なので、そのまま実家の母に送る事もできます。ただ、どうしても自分でも試してみたくなり、まずは自宅用にお取り寄せしてみました。
黒いシックな箱は綺麗にラッピングされていて、上品な印象でした。これならプレゼントにも最適です。早速、中の箱を開け皿に盛り付け。どれほど大きいのだろうと期待していた黒豆は、想像以上に大きく驚きました。黒豆といえばおせちのイメージが強かったのですが、個人的な感想では、その倍くらい大きいのではないかと思うくらいです。付属のきな粉と黒蜜をかけて、頂いてみます。
驚いたのは、くず餅の弾力。今まで食べてきた葛餅とは比べ物にならないほどの張りがありました。小さな一口でも、口の中で広がる香りがあまりに優しく上品。贅沢な気分になり、一つ丸々いただくのがはばかれるほどです。そして、この大っきな黒豆。こちらも想像以上に上品で、噛むと広がる香りに感動。豆を食べて、香りを意識したことは無かったのですが、食べ終わった後も残る香りが、品質の良さを感じさせてくれました。
丹波でつくられる黒豆は大粒で、味が濃いのが特徴。その理由は、豆が成長する夏場の気候にあります。日中は大変蒸し暑く、夜は冷え込む寒暖差の激しさ、適度な雨量が黒豆の栽培に適しているそうで、そのため、粒が大きく、甘味の強い黒豆が出来上がるのだとか。
「大っきな黒豆くず餅」を製造している『日乃本食産』は、丹波黒豆を中心に栗や松茸を使ったオリジナルの加工品を製造する会社。黒豆を炊くためにコンピューター制御のマシンを導入したものの、「やはり手間と時間をかけたものには敵わない」と、その製法には手間暇を惜しむことはありません。
まず、艶を出すために鉄と一緒に煮て、さらに蒸してから黒蜜に漬けて炊いていきます。この工程のなかで、熱が冷める際、豆の糖度が上がるそう。人の目で様子を見ながらゆっくり炊いて、ゆっくり冷ましてを繰り返し、4日間かけて炊き上げるそうです。これが柔らかく、コクがあり、風味豊かな黒豆をつくり上げる秘密だそうです。
くず餅にもこの黒豆の煮汁を使用。黒豆からつくるきな粉と黒豆、くず餅の相性は言うまでもなく抜群です。1パックのサイズも大きく、食べ応えもしっかりあります。