さつまいもは、お菓子に使われることが多い食材です。秋から冬にかけての時期が旬とされており、スーパーになどに焼き芋売り場が出現するのも、季節はずれではありますが、この時期になります。
ひとくちにさつまいもとはいいますが、それにはかなり多くの種類があります。市場に出回っている有名なところでは、蜜のようなねっとりした食感が特徴的な安納芋は最近の人気品種ですね。ホクホクとした食感の紅あずまもその名が知られています。そして、今回紹介する逸品に使われているのが、商品名にもなっている鳴門金時です。
鳴門金時は、徳島県鳴門市大毛島(おおげじま)が発祥とされる、関西地方ではメジャーな品種。現在でも徳島県の鳴門海峡付近で栽培されており、栗のようにホクホクとした食感が特徴です。
お取り寄せしたのは「〈日本の極み〉鳴門金時芋棒・ごまポテ」。これが両手で抱えるほどの大きな箱に入って冷凍状態で届いたのにはびっくりいたしました。蓋を開けると、商品がゴロゴロ入ったビニール袋。鳴門金時芋棒が2袋、ごまポテは1袋入っています。予想以上にたくさんの量が届いたので、これには笑みがこぼれました。
鳴門金時芋棒は適量を取り出してレンジで約1分加熱、ごまポテは自然解凍していただきましょう。
鳴門金時芋棒は加熱後に表面が輝き、その見た目からも美味しさが伝わってきます。歯を立てると、まずカリっとした歯ごたえの後に、コーティングしている飴の上品な甘味が味わえました。メインである鳴門金時の味を邪魔することなく、優しく甘味をプラスする名脇役となっています。次に飴のねっとりとした舌触り、最後に鳴門金時の栗のようなホクホク感が楽しめました。
ごまポテは、常温で5分もおいておけば、食べることができます。冷たさは感じますが、それがかえってアイスのような食感になり美味しい。ごまの粒々感と鳴門金時のホクホク感が混ざり合えば、鳴門金時の素朴な甘味にごまの香ばしさがピッタリと寄り添います。
翌日の朝食では、鳴門金時芋棒をピザトーストの具材として使ってみました。食パンの上に鳴門金時芋棒を並べて、とろけるチーズをかぶせてトースターで3~4分焼いたら完成です。粗挽きの黒胡椒をかけていただきます。
チーズのコクとさつまいもの甘味がこれほどまでにマッチするとは、この美味しさは想像以上。鳴門金時芋棒のホクホク感と食パンのしっとり感で食感が豊かになり、黒胡椒のスパイシーさも風味のアクセントになっています。
「〈日本の極み〉鳴門金時芋棒・ごまポテ」はお茶菓子に最適ですし、ピザトーストの具材にしたように、アレンジ料理を楽しむこともできます。鳴門金時芋棒は天ぷらのタネとして使うのもありでしょうか? 新たな味わい方を考えるのも楽しいですね。