川で生まれ、海へと渡る鮭。3～4年ほど大海原を回遊しながら栄養を蓄え、産卵のためにふるさとの川に戻ってきた、その間際で捕獲するものを秋鮭と呼びます。少々可愛そうな気もしますが、ちょうど身が引き締まり脂もほどよく乗り、とっても美味しいんですよね。
なかでも絶品な北海道産の秋鮭を薄くスライスし、チーズとともに巻いたのが、こちらの「北海道サーモンロール」という商品。先日、オンワード・マルシェで発見し、そのロールケーキのような見た目が気になり、今回お取り寄せしてみました。
商品を手がける『佐藤水産』は北の海の幸を扱う専門会社。特に鮭を使った商品が自慢で、地元北海道産の新鮮な鮭を仕入れ、機械などを使わず丁寧な手作業で下処理をしているそう。調味料などに添加物を一切使わないこともこだわりのひとつ。大量生産では生み出せない洗練された味わいを大切にしているようです。
商品は可能な限り作り置きせず、オーダーに合わせて製造するため、注文してから自宅に届くまでに一週間弱かかります。ひとつひとつの商品に対する作り手の情熱が伝わってくるからこそ、より届くのが待ち遠しくなりますね。
サーモンロールは、薄くスライスした生秋鮭とチーズをすだれで巻き蒸し上げたものです。すでに火が通っているため、そのままカットするだけでいただけます。肉厚な鮭の身は、しっとりした食感。脂乗りが良いため、チーズのコクのある味わいとバランスが取れています。白いご飯が欲しくなる、ちょうど良い塩加減。オリーブオイルをかけて晩酌のおつまみにするなど、様々なシチュエーションで活躍しそうなのも魅力ですね。
そのほか、フライパンにバターを引いてこんがりと表面を焼くのもオススメ。今回は、焼いたサーモンロールを豪快にバンズに挟んでハンバーガーにアレンジしてみました。
サーモンとチーズが熱によりとろけることで、ジューシーさがアップしながらも、よりまろやかな味わいに。そこにレタスのみずみずしい味とオーロラソースの酸味が加わり、全体が見事に調和しています。食べているだけで贅沢な気分に浸れるほどグッドなアレンジでした。
そのままで食べても、焼いて食べても、ひと手間加えてアレンジしても楽しめる逸品です。サーモンを丸めて蒸し上げることで、これほどまで食感が豊かになり旨味も引き立つとは。
丹念な手作業で作るという『佐藤水産』の誇りが宿ったサーモンロール。発売されてから30年経つ今でも、大人気の商品です。日本屈指の土産物激戦区、新千歳空港で買えるお土産としても長きに渡り定番なんだそう。地元民や観光客から愛され続けているのも納得の味わいでした。
