ついに見つけてしまったかもしれない、最高の塩サバを。
ホームパーティやイベントなどで僕が作る料理を食べたことがある人ならば、サバを食材として多用しがちということに気づいているかもしれない。
何が言いたいのかというと、サバが好き、大好きだってこと。特に塩サバは一番の好物で、これと温かいごはんがあれば、他は何もいらない。だからこそ、見たこと無い水産加工会社の塩サバを見つけたら必ず買って試すようにしている。
感動したのは、伊賀の里でとある秘密の会合に参加した時に、ゲストのひとりが持ってきたノルウェー産のサバ。あの脂と旨味が忘れられない…と思っていたらですよ! それを軽々超えるどころか、これ以上の塩サバには今後出会えないかもしれない、とまで思わせたのが『シーボーン昭徳』の玄サバ。
焼く前は「どんなもんかねー」くらいの気持ちだったけれど、焼き上がった姿を見た時のインパクトは忘れられない。身がふっくら厚く変貌し、見るからにオーラが違う。焼く前の姿と全然違う! こんがり焼かれた皮とともにザクッと箸を入れて口に運べば、生搾りジュースかのごとく脂と旨味のエキスが広がる。
長年の塩サバウォッチの中で、ナンバーワンが入れ替わった瞬間だった。
シンプルに焼いて食べるのが一番だけど、ちょっと細工したくなるのが料理家の性というわけで、マーマレードを表面に塗って焼いてみたら、甘み・酸味・苦味が複雑に絡んでこれがまた最高。旨口の日本酒と抜群に合うので、ぜひ試してみてほしい。
シーボーン昭徳
鯖好きのための鯖セット 8袋入り
¥5,184(税・送料込)
近年はサバの水揚げが減少して、良質のサバを見かける機会もぐっと減ってきましたが、こちらでご紹介するセットは、鯖の目利きに一切の妥協なし!脂はばっちり、身質もしまって申し分ないサバだけを厳選した、サバ好きにはたまらないセットです。使用するサバ...
商品詳細を見る
達人
ロータチバナ
料理研究家・メディアプロデューサー
様々な食に関するメディアやイベントなどをプロデュースする傍ら、趣味の料理研究が高じて、2019年に著書「悪魔のレシピ(枻出版社)」発刊とともに料理研究家としての活動もスタート。その他、地方食材を活用したブランディング提案や講演、レストランジャーナリストとしてテレビ出演なども多数。