美味しい!ポイント
- ハレの日にふさわしい“鯛”ばかりを集めた一夜干し。縁起のよさは格別!
- 毎日市場に通って選んだ鮮魚をそのまま一夜干しにしているから、美味しさも格別!
作り手のこだわり ー現地徹底取材ー
美味しい魚を熟知した職人の一夜干し。鹿児島・鹿屋でしか出来ない逸品を全国へ
九州南東部・大隅半島の中央部に位置する鹿児島県鹿屋市。豊かな自然と山海の幸に恵まれたこの地に、3代続く鮮魚店を営んでいるのが出水田(いずみだ)一生さんだ。
常に魚が身近にあり、年の近い弟と一緒に毎日のように父であり2代目の勇光さんが目利きした魚を食べて育った。まだ小さかった頃、お正月で大人が集まった時に親戚から「好きな食べ物はなんね?」と聞かれると「石鯛の炙り!」と答えたというエピソードもあるほど、魚に対しての味覚と目利きを知らずと身につけていた。
研究者から魚のプロへ。眠っていた思いに突き動かされる
だが、店を継ぎたいとは思ったことはなく、高校まで鹿屋で過ごした後は、九州大学に進学。研究職を目指すべく大学院へと進んだ。研究していたのは線虫。2015年には、九州大学の研究チームが、ガンの診断に線虫が役立つことを科学誌に発表。2020年には、九州大学初のベンチャー企業からガンの早期発見キットが発売される予定だが、出水田さんは線虫の研究が面白くて仕方なかったそう。
ところが、大学院在学中にお父さんが病に伏し、店は存続の危機を迎える。研究への思いは強かったものの、これまで自分でも気づかなかった家族への思い、店への思いのほうが勝った。「店をたたむことだけは絶対にしたくない」。それから間もなく、卒業を待つことなく鹿屋に帰り、店を継いだ。
鹿児島の海の幸を全国に。選りすぐった鮮魚で作る一夜干し
勇光さんの代までは、市内の飲食店や学校などに魚を納品することを主軸にしていたが、出水田さんは地元で獲れる良質な魚をより多くの人に食べてもらいたいと、一夜干しを作り始めた。魚種に恵まれたこの地なら、他にはない一夜干しが作れるのではないか。子供の頃から食べてきた魚の美味しさを広められるのではないかと考えたのだ。
使用する魚は、早朝から始まるセリで落とした鮮魚のなかでも特によい魚を選ぶ。工房に運び込んだら素早く捌き、血合いなどを品質の劣化につながるものを丁寧に取り去る。大量生産品では処理が行き届かない仕事をこつこつ行うからこその美味しさが、ここの干物の自慢だ。
伝統的な地酒に注目し、鹿児島ならではの商品を開発
漬け込み液には鹿児島の地酒「灰持酒」(あくもちざけ)を加える。灰持酒は、醸造した醪に灰を加えて酒の保存性を高めた、古来から受け継がれてきた酒。みりんに通じるやわらかな甘みがあって、一夜干しに複雑な旨みを与える。下処理ができた魚は、出水田さん自慢の熟成乾燥庫へ。熟成乾燥庫は、魚種や大きさによって乾燥させる温度や時間を変えなければならないのだが、大学院時代に鍛えた観察力でその魚にもっとも適した温度と時間を導き出した。完成した一夜干しは、皮はパリッとハリがよく、身はふっくら。天日干しとはまた違う、熟成乾燥仕上げならではの美味しさに出会える。
当時は体調を崩していた勇光さんも今では回復し、出水田さんを応援している。九州の南端、大隅半島・鹿屋だからこそ生まれた一夜干し。魚好きには一度味わっていただきたい逸品だ。
商品情報
名称 | 鯛づくしの一夜干し 5袋入り |
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内容量又は固形量及び内容総量 | キンメダイ×1枚、甘鯛×2枚、れんこ鯛×2枚 |
賞味期限または消費期限 | 180日 |
原材料名 |
原材料 魚各種、食塩、灰持酒 |
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本製品に含まれるアレルギー物質
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配送方法・配送業者 | ヤマト運輸 |
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配送可能温度帯 | 冷凍 |
発送日(目安) | 5営業日以内に発送いたします。 |
保存方法 | 冷凍 |
食品関連事業者の氏名又は名称及び住所 |
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株式会社イズミダ 鹿児島県鹿屋市新川町830番地 |
製造・加工所の氏名又は名称及び住所 |
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鹿児島県鹿屋市新川町830番地 出水田 一生 |
品番 | S0659_0002 |
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備考 | お客様のご都合による返品交換は承ることができません。 予めご了承ください。 |
マルシェレポーターこの商品の紹介記事
マルシェ編集部さん
レポーター
鯛といえば、年末年始の祝い事や人生の門出など、めでたい日にいただく定番の魚。最もメジャーな真鯛をはじめ、黒鯛、平鯛、石鯛、黄鯛、壺鯛など実はけっこう種類豊富です。地域によって呼び方が異なることもあり、いったい自分はどの鯛が好きなのか、よく分からなくなることもしばしば……。そんな私がオンワード・マルシェで見つけたのが「鯛づくしの一夜干し5袋入り」。これは、さまざまな鯛を食べ比べ知識を深める大チャンスと思い、さっそくお取り寄せしました。届いたのは甘鯛が2枚、れんこ鯛が2枚、そして金目鯛が1枚。それぞれ形は異なりますが、赤い
商品説明
出水田さんの一夜干しの最大の特徴は、灰持酒(あくもちさけ)を使っていること。灰持酒は、神様にささげる御神酒として醸造されていたものが原型といわれ、もろみを搾る前に灰汁を入れて保存性を高めた、伝統製法で作られたお酒です。 味わいはみりんに似た甘さがあり、煮物に使うと肉や魚の身が柔らかく仕上がるのが特徴です。出水田さんの一夜干しにはすべて灰持酒を漬け込み液に使っているため、焼くと身がふっくらと仕上がります。
干物を作る工程はすべて手作業で、1尾ずつ仕込んでいきます。血合いなどを丁寧に取り去り、灰持酒入りの塩水に漬け込み、魚にほどよい塩分と風味を与えたら、特製の熟成乾燥庫へ。 魚種ごとに乾燥温度と時間によって完成させた一夜干しは、表面のハリがよく、なかはふっくら!
このセットには、“鯛”と名がつく魚だけを集めましたので、お祝いの席の贈り物にもぴったり!金目鯛、甘鯛、れんこ鯛の3種を、ご家庭で調理しやすいサイズでお届けします。