昆布や塩、米など、今や日本のどの地域でも使われている食材。これらが日本中に広まった理由には、北前船の影響があったと言われています。北前船とは、江戸時代から明治時代にかけて、瀬戸内海から日本海を渡り北海道までを商売をしながら航行していた商船のこと。北海道の昆布やニシン、生糸などの物資が、北陸や大阪まで運ばれ日本の食文化までも大きく変えました。
寄港地で物資を売り買いしながら航海していた北前船は、一攫千金を狙える船として多くの商人が活用。なかでも北前船廻船問屋の大旦那として莫大な利益を出したといわれるのが、『今塩屋佐兵衛』です。『今塩屋佐兵衛』の選ぶ商品は、江戸や大阪の都市部で高く売れ、その目利きには信頼があったそう。
「確かな商品を、日本中の人に届けたい」という思いで、そのビジネスマインドを引き継ぎ『今塩屋佐兵衛』をブランド名とした『SEESCORE(シーズコア)』。ヨーロッパの耐熱ガラスの日本代理店としてスタートした会社ですが、現在は食品の製造にも力を入れ、『今塩屋佐兵衛』シリーズとして日本の食文化に欠かせない醤油、味噌、米、酢などのアレンジ商品を販売しています。
今回は、オンワード・マルシェで「今塩屋佐兵衛の塩3本セット」をお取り寄せ。「七味ねぎ塩」「ゆず塩」「胡椒ごま塩」の3種類のセットが、可愛い和柄の布に包まれて包装されていました。どれもありそうでなかった味の組み合わせだなと、期待値が高まります。
早速、夕飯のおかずの唐揚げの薬味として使ってみます。
「七味ねぎ塩」は、唐辛子や山椒、にんにくなどスパイスの香りがポイント。ねぎの香りも香ばしく食欲をそそります。シンプルに味付けしたお肉料理と相性が良さそうです。
普段、晩酌でビールを飲んでいる私は「七味ねぎ塩」が一番好みでした。ピリ辛で唐揚げの味も引き立ててくれて、ビールとの相性が抜群です。いつも以上にビールが進んでしまいました。
「ゆず塩」は、蓋を開けた瞬間からゆずの香りがふわっと立ちこめます。優しく爽やかな味わいは、料理にアクセントを加えてくれそう。柑橘の香りも脂っこさをすっきりさせてくれ、揚げ物もいくらでも食べられてしまいそうです。次回は天ぷらに合わせて、季節の野菜を楽しみたくなりました。その他、冷奴やそうめんなどの薬味にしたり、鍋料理やうどんにも使えて万能です。一年中活躍すること間違いありません。
「胡椒ごま塩」は、普通のごま塩かと思いきや、予想は一変。胡椒の刺激がごまの香りを引き立て、大人のごま塩といったイメージです。
翌日の朝には「胡椒ごま塩」でおにぎりを作りました。相性は言うことなしですが、いつものごま塩とは違い、胡椒の辛味が効いた大人の味に仕上がりました。
3種類とも、シンプルな料理を味わい深く変えてくれる万能調味料。ひとつあれば様々な料理に使えてとても便利なアイテムです。忙しい主婦の方にはもちろん、男性にもオススメ。ギフトで贈ってもきっと喜んでもらえるはずです。私は、最近一人暮らしを始めた弟に、プレゼントすることに決めました。