カキフライ好きは本当に多い。私のフェイスブックの友人にはいわゆるグルメインフルエンサーがたくさんいるのだけれど、皆カキフライの季節になると、嬉々としてお店で食べている写真をアップする。
かくいう私もそのひとりで、カキフライのことを思い浮かべるだけでウキウキしてくる。
これはなんだろう? 海のミルクといわれるほど栄養素が豊富なのはもちろん知っているが、それだけでいい大人たちを虜にはできまい。
カキの食用の歴史は古く、しかも世界中で愛されていることを考えると、この味こそは人類普遍の美味しさなのではないか。ジューシーにして滋味があり、余韻も素晴らしい。さらに単体ではなく、さまざまな食、酒とも合う。
前置きが長くなったが、こちら『ふるさと海士』のいわがきは、とにかく大きく身が詰まっていて、食べ応え十分である。
そのサイズゆえ、さまざまなソースで食べ比べもできる。タルタル、ウスターソース、マスタード、塩レモン……。いろいろ試しているうちに会話が盛り上がり、食卓も楽しくなる。お取り寄せとは、美味しいものを自宅で手軽にいただくことで、皆が笑顔になることが重要だから、これは極めてポイントが高い。
揚げ物は主婦から敬遠されがちだと聞くが、衣もついていて、冷凍のまま揚げればいいので、とても簡単だ。私も経験があるが、カキフライを作ろうとすると、どうしても衣が均一につかない。そのストレスから解放してくれるのは、とてもありがたい。
お酒は揚げ物にはシュワシュワ系がとにかく合う。ビールやスパークリングワインがベストだろう。特にシャンパーニュは旨味成分が豊富なので、カキとのマリアージュがより楽しめる。
日本酒であれば純米酒をおすすめしたい。キレのある味が、脂分を洗い流してくれて、食が進むこと間違いなしだ。
ふるさと海士
隠岐・海士のいわがきフライセット(12個入り)
¥5,745(税・送料込)
島根半島の北方80kmに位置し、大小約180を超える島で構成される隠岐諸島。暖流と寒流がぶつかり合う潮目にあたり、海の幸の宝庫で、特に岩がきは特産品として愛されています。そんな隠岐諸島の海士町で自慢の海の幸を全国にお届けするのが『ふるさと海...
商品詳細を見る
達人
大木 淳夫
ぴあ「東京最高のレストラン」編集長
1965年東京生まれ。プロが実名で評価する唯一のレストランガイド「東京最高のレストラン」編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)、「一食入魂」(小山薫堂)、「日本一江戸前鮨がわかる本」(早川光)、「なんでお店が儲からないのかを僕が解決する」(堀江貴文)など。好きなジャンルは鮨とフレンチ。