肉球マドレーヌ 6個入り

江戸川区小岩に本店のあるパティスリー「ラトリエ・ドゥ・シュクル」のオーナーシェフ白岩操雄氏は、日本料理店での経験も持つという、珍しい経歴をお持ちのパティシエでいらっしゃいます。
そんな白岩シェフがお菓子に使う素材には、その自由な発想に驚かされるものも多数。
この「ケークフリュイ」にもまた、ベースとなる生地作りの際、ある驚きの素材を加えています。
それはたとえば、なんと「たまり醤油」。
九州・大分県のご出身である白岩シェフは、故郷でなじみのあるほんのり甘みのある醤油を加えていらっしゃるのです。
さらには、日本古来の高級な「和三盆」糖を作る過程でできる黒蜜のような素材もブレンド。
これらの隠し味が、深いコクを生み出し、他にないこの店ならではの味を醸し出しているのです。

そして、白岩シェフのお菓子が注目されているのは、それだけではありません。
実はこちら、今話題の「スローオンスイーツ」に早くから取り組んできたお店なのです。
「スローオンスイーツ」とは、砂糖を原料としながら体にゆっくり吸収される糖質“パラチノース”を配合することで、血糖値を急上昇させない、つまり肥満に繋がりにくいというスイーツのこと。
お菓子の場合、もともと、砂糖や小麦粉といった糖質がしっかりと含まれているものが多いので、これを制限しつつ、味を変化させないということは非常に難しい課題でもあります。
その解決策の一つとして、糖質をゆっくり吸収させるという考え方をしているのです。
この「ケークフリュイ」も、ドライフルーツやナッツたっぷりの贅沢な配合で、味は通常と変わらないのに、食べても太りにくいとされる「スローオンスイーツ」だとは驚きです。

生地の中に練りこまれているのは、セミドライの杏、白と黒のセミドライいちじく、パイン、レモン・オレンジ・ゆずのピール、サルタナレーズン、マンゴー、りんご、ピスタチオと11種類にも及びます。
フルーツケーキと言えば、洋酒に長期間漬け込んだドライフルーツを混ぜ込むイメージかもしれませんが、白岩シェフは、これらをブランデーに一晩漬け込むのみで使用。
あえて短期間にすることで、フルーツが持つ香りや風味を残しているのです。
さらに、自家製バニラシュガーや、カカオ豆を砕いたカカオニブ、胡椒、ナツメグ、アニスといったスパイス類も加えています。
焼き上がりには艶やかにあんずジャムを塗り、ドライフルーツをごろごろとトッピング。
なんてリッチな！と感動するほど具だくさんなフルーツケーキですが、これが「スローオンスイーツ」だなんて、嬉しい限りです。
自分のおやつとしても、健康を気遣う相手へのプレゼントとしても魅力的ですね。