果実が持つ味、香り、色にこだわった宝石のように輝くゼリー

「果物や野菜が持つ素材本来の味と香り、色を大切にしたいんです」。
たかはたファームで社長を務める福島悟さんはそう話しながら、清潔感溢れる工場内を案内してくれる。
白衣に包まれたスタッフはその大半が女性。ある人はひたすらにオレンジをカットし、ある人は黙々と大鍋でイチゴを煮詰めている。
その素早さ、無駄のない動きは、しばし見入ってしまうほど。
流れ作業はそのほとんどが分業制になっているのだが、大半は手作業だ。
的確にカットされたフルーツ、それを手順よく並べる人、光に透過し不純物がないかを確認する検品作業まで、実にスムーズに流れていく。
そうして出来上がったフルーツゼリーの輝き。
どうだと、いわんばかり宝石のように美しく輝いているから驚きだ。
「おいしいものは美しい。そんなひとつの真実を実感いただけるとうれしいですね」。
そう笑う福島さん。果実の色を大切にしたゼリーは、ぷるんと弾け、果実本来の香りと味を爽やかに運んでくれた。

太陽をたっぷり浴びた味わいは山に囲まれた高畠町の魅力そのもの

独自のカットを施したフルーツをカップに詰めたゼリーの他、ジャムやドレッシング、ジュースなど、高畠産の果実や野菜をたっぷり使うのが昭和62年創業の『たかはたファーム』の特徴。
実際、長い付き合いだというタマネギ生産者を訪れてみれば、収穫の真っ最中。
「高畠のタマネギは甘くておいしいのよ。この町は山に囲まれた盆地だから、寒暖差があって甘くなるの」と真っ黒に日焼けした顔で笑ってくれる。
確かにこの丸く大きな玉ねぎが使われたイタリアンハーブドレッシングをかければ、いつものグリーンサラダにはコクが生まれ、味わうたびにふわりとタマネギの甘さが広がる。
そう、これこそたっぷりと太陽を浴びたナチュラルな高畠の味。町で生まれる産物を大切に、その味と香り、色を大切にしたたかはたファームの真骨頂なのだ。

おいしいものは手を加えずともおいしい。そんなシンプルな考えを実践

「極力、手を加えずシンプルに。元がおいしければそれで十分なんですよ」。
工場を案内しながら福島さんはそう教えてくれた。確かに工場内では、色とりどりの果実をゼリーやジャムに加工しているのだが、そのどれもが素材の持ち味を大切にしている。
カットされた果物はそのままゼリーに詰め込まれ、さまざまな食感や味わいを楽しませてくれるし、大鍋で煮込んだジャムは果実の形が残るように煮込まれていく。
そう、爽やかな香りが漂うこの工場内こそが、果実のフレッシュな鮮度を詰め込むたかはたファームの製品を如実に体現しているのだ。
「季節で扱う果実が変わるのも、この町の四季を大切にしているから」と福島さん。
高畠町や山形のフルーツを凝縮したアイテムは、季節ごとに楽しみが待っているのだ。