食べれば分かるという、絶対の自信。丹精込めた「にいがた地鶏」のグリルを

「まずは、とにかく食ってみろ~」。
新潟県三条市下田地区(旧下田村)の農家「えちご三四郎」での取材の一コマ。
主人の大竹優さんは、挨拶もそこそこに我々取材班を自宅へ招き入れ、食事を促す。
テーブルにはすでに鍋や焼鳥が並んでいる。
「ちょっと待ってろ、もう焼けっから」とそそくさと台所へ。
ものの数分、大竹さんが運んできたのは、なんと大きな丸鶏のグリルであった。
これこそが、今回ご紹介の「にいがた地鶏」。大竹さんが丹精込めて育てる自信作だ。
説明抜きに一匹を豪快に捌き出し、一番おいしいモモを「ほれっ」と手渡してくれる。
まだ湯気が立ち上げっている熱々にかぶりつく。
文句なしに旨い! 塩・コショウだけとは思えないほどの旨みが口中に広がる。
一堂、まずは一心不乱に丸鶏グリルに、鍋、焼鳥と味わ味わわせていただいた。
その間、大竹さんは茹でた枝豆をむしゃむしゃしながら笑顔。
もちろん、それも自分で作ったのものだ。
「どうだ、うまいっぺ?」。これが自宅のオーブンで簡単に焼けるという。
今年のクリスマスのメインはこれで決まり、そう心に誓った。

しっかりとした歯ごたえと肉本来の旨み、ジューシーな肉汁が三拍子揃う

大竹さんが丹精込めて育てる「にいがた地鶏」は、自身の田んぼのすぐ横、平飼いのハウスというストレスの少ない環境の下、新潟産コシヒカリや野菜など安全な餌で育っている。
そのルーツは新潟県原産の天然記念物・蜀鶏(とうまる)と名古屋種、横斑プリマックスを交配させた地鶏だ。
理化学的な数値からも、うま味成分(イノシン酸)が非常に多く、脂肪分は少なくヘルシー、さらに保水性が高くジューシーと、三拍子そろった高品質鶏肉であることが証明されている。
「一応飼料用だけど、俺が作った米を食べてんだ。間違いないよ」と自慢げな大竹さん。
豪快なグリルは、鶏のお腹にお米を詰めて焼き上げれば、余分な脂を米が吸い、抜群に旨くなるという。
さらに脂を吸った米もまた、鶏がらスープで少し煮れば旨みの染み込んだリゾットに。
鶏×米。どちらも同じ環境で育つ大竹さんの2アイテム、揃えて買えば、その楽しみは何倍にも。

完全無農薬、無化学肥料で作る、昔ながらのこだわりコシヒカリ

前述では「にいがた地鶏」のこだわりをたくさん書かせていただいたが、大竹さんの本業は米農家。
完全無農薬、無化学肥料で作るコシヒカリも、有機JAS認定はもちろん、非常に高い評価を得ているのだ。
「コシヒカリと言っても、今出回っている多くはコシヒカリBLという、いもち病に強くなるように改良した米。でも、俺が作っているのは昔ながらのコシヒカリなんだよ。合鴨農法でとことんまでこだわってるからね」。
そうなのだ、おいしさを追求し、選んだのは昔のコシヒカリ。
それを合鴨農法と周囲の山々から五十嵐川に注ぎ込む雪解け水で仕込む。
「美しい自然から作ったおいしいお米を、子どもたちへ届けたい」。
豪快に、冗談を飛ばす大竹さんであったが、一瞬の真剣な眼差し。
自然と向き合い、共存する米作りは、決して楽ではないだろう。
それでも次世代へ、きちんとしたものを残したい。
大竹さんの情熱が生むコシヒカリ。育ち盛りの子どもたちにぜひ味わっていただきたい。