頼れるものは人の力。手間暇惜しまぬ手作りで、安心、安全なおいしさを実現

案内された工房に着くと、そこには白衣に身を包んだ女性が10名ほど。
計量カップで材料を計ったり、泡立て機で撹拌したり、匙で砂糖を振りかけたり。
進められるのは、まさに手仕事という作業。
工場というよりは、むしろ調理場といった雰囲気だ。
「手間暇をかけて、真面目に、堅実につくること。小さな店ですから」とは、常務の竹村崇さんが語るモットー。
一から十まで人力で行う本物の手作りで、安心、安全なおいしさを実現しているのだ。
もちろん品質チェックも徹底。
複数の目と舌で、何度も繰り返し点検。
良い商品、良い品質を守るために、頼れるのはやはり人の力なのだ。

こだわりのスイーツは、広島の小さな工房から世界の空へ

ここ『手作り工房カスターニャ』のスタートは、東広島にあった小さなイタリアン・レストランから。
都市開発で移転を余儀なくされたとき、レストラン時代から人気だった洋菓子とドレッシングの製造に切り替えられた。
レモンやピオーネをはじめとした広島産のフルーツや淡路島の玉ねぎなど近隣の素材を厳選し、丁寧な手作業で仕上げる。その素朴で滋味深いおいしさは徐々に評判を集め、遠方からの注文も増加する。
「自分たちが納得するものだけを販売する」という頑ななまでのこだわりの賜物だろう。
やがてその評判は広がり、2015年には「廣島カタラーナ」が某航空会社国際線の機内食デザートに採用されることに。
さらに翌2016年も、同じく国際線機内食に再び採用。異例の2年連続採用という結果は、この商品に寄せられた支持の何よりの証明なのだ。

試作と改良を繰り返しながら、新メニューも次々に開発

長く愛される味を守りつつ、新メニューが次々に開発されるのも、この工房が支持を集める一因だ。
オーストラリア産クリームチーズの濃厚な味わいを活かしたチーズケーキには、ショコラ、ワイン、フルーツなど10種以上のバリエーションが登場。混ぜ込まれる広島レモン、三次のピオーネ、世羅の梨といった広島県内産のフルーツは「おいしさはもちろん、地元のつながりも大切にしたい」という思いの元、社長自らが農園に足を運んで契約を結んだ逸品だ。
いまや看板メニューとなった「廣島カタラーナ」は、冷凍の状態から食べ進めるごとにクリームブリュレ、アイスクリーム、プリンという味の変化が楽しめる。
何度も試作を繰り返し、一度単位で焼き上げ温度を調整しながら、この滑らかな口当たりを実現した。
もちろん、すべての商品が添加物不使用。
手作りならではの安心感と細やかな心配りが込められた各種スイーツ。
食べると笑顔になるような、幸せいっぱいのおいしさだ。