余計なものは入れないシンプルな味わいは、身体が喜ぶやさしい味わい

「自分のこどもに胸を張って食べさせられるもの。だから余計なものは何も入れないし、うちのソーセージはたぶん自然な味がすると思いますよ」。
そう話してくれたのはスモークハウス ファインの片平琢朗社長。
確かに焼きたてのソーセージは、化学調味料などのインパクトのある味わいとは対極、プリッと弾ける腸詰めの中に、肉本来のやさしい滋味がじんわりと広がる。
「まだ、ハムといえばピンク色をしたボンレスハムばかりの時代。それでも本場のドイツで学び、自分の味を信じて作ったのが国内産の豚で作るハムやソーセージだったんです」。
保存料や発色剤、結着剤を使わないファインの味は、“身体に不要なものは入れない”をモットーに、試行錯誤の末に徐々に進化していく。
それは口で言えば簡単なのだが、日本ではまだきちんとレシピも道具も確立していない時代に、無添加の味を追求。
その研究の日々は、ゆうに00年を経過していたという。

本場ドイツが認めた無添加ソーセージは、高畠の豊かさを詰め込んだ逸品

そんなファインの品質が一躍脚光を浴びたのは、本場ドイツでの国際食肉コンテストでの金賞受賞。
そう、ハムやソーセージの本場が、この味を認めたのだ。
「きちんとドイツで学び、それを高畠町の気候風土に落とし込みました。するとどこにもないメイドイン高畠のソーセージができたんです」そう笑う片平さん。
地元山形で元気に育った豚をはじめ、厳選した国産豚を新鮮なうちに仕込むことで、結着剤無使用を可能に。
さらに味付けの醤油は地元農家が無農薬で作る醤油、高畠町で作られる日本酒やワインも贅沢に使用する。
食べ手の顔を思い浮かべながら作ったアイテムは、結局はすべてにこだわることになったという。
そう、子供に食べさせたいアイテムとは、片平さんが愛する高畠町の魅力を詰め込んだ味わいなのだ。

脈々と受け継がれる“おいしさ”にこだわった無添加ソーセージ

自身が生み出し、ドイツで高い評価を得たファインのハムやソーセージ。
それは現在、新たな世代へとしっかりと受け継がれている。
「私の下で一緒に頑張ってきたスタッフが育ってきてまして、それこそ僕以外の若いスタッフが作ったハムやソーセージもドイツで賞を受賞したんです」。
2016年にはドイツの国際食肉コンテストで金・銀・銅賞を総なめにした。
スタッフの大金星を自分のことのように嬉しそうに語る片平さん。
自分の目指した“おいしい”がきちんとスタッフへ伝播したことが心底嬉しいのだと笑う。
作り手の想いが伝わるソーセージ。
例えば、子供お弁当箱に入れたいのは、こんな愛情たっぷりの商品なのかもしれない。