コンフィといえば、ビストロメニューの定番。塩漬けした肉を、低温の油で煮た古典的な保存食が原点だ。
シンプルなだけに素材の良し悪しが味に出やすい。
その点、カナールの本鴨はフランスからひよこを空輸し、一切無添加のエサを与えているという。しかも鴨脂で煮ているから鴨の旨味が確実に味わえる。
説明書には"脂がとろけるまで常温においておくことが美味しさの秘訣"とあるのだが、最初、我慢できずに冷たいうちにちょっとつまんでしまった。十分うまい。
で、しっかり待って本格的にいただくと、全然違う!特に脂の旨味がすごい。美味しい肉特有の脂の甘みが口の中を満たしてくれる。そこにしっとりした肉の香りが加わり、えも言えぬ充実感で幸せになる。
ちなみに鴨肉は鉄分が豊富で、脂肪は不飽和脂肪酸。血液をサラサラにするなど、デトックス効果が高いと言われている。そんな話をしながら女性同士のパーティなどで出したら、場が盛り上がること間違いなしだろう。
アクセントでマスタードを加えると、酸味がより鴨のポテンシャルを引き出してくれて、これも楽しい。嬉しくて、娘のサンドイッチにまでしてしまった。
大ぶりにカットして、焼き鳥のように串に刺し、温めるのもいい。こちらはガッツリと、ビストロ気分でお酒も進む。ビールもいいし、カジュアルな味と値段のワインでも十分合う。
冷凍保存で、解凍もカンタン。常備したくなる一品だ。